会長挨拶

会長写真 大学等環境安全協議会の
第9期会長就任にあたって
東北大学
吉岡 敏明

 大学等環境安全協議会(大環協)の第9期の会長を務めさせていただくことになりました。1979年「国立大学廃液処理施設連絡会」設立に起源をもつ本協議会の40年の歴史とその足跡を考えると、その責任の重さを強く感じているところです。
 当協議会の重要かつ大きな事業として、2010年創刊の論文誌「環境と安全」があります。技術職員の方々を含めた論文発表の機会を用意すること、学術誌としての意見交換のプラットホームを用意することが本協議会全体の活性化に繋がることを期待し、今では年3回発刊(うち1回は英文誌)し、電子版はJ-STAGEにて公開されています。大学等における環境保全施設業務、学生や教職員の安全衛生管理業務といった日常業務を有する教職員を中心とした協議会の特徴を、しっかりした学術基盤として確立することを目指した活動のひとつと見ることができます。
 また、環境・安全と教育をテーマの主題としてアジア地域の研究機関と連携して進めている国際会議“ACSEL(Asian Conference on Safety and Education in Laboratory)”には、当協議会の多くの会員が関与し、この事業が当協議会にとっても重要な役割を担うことからこれまでも共催を進めています。2014年東京大学、2018年沖縄科学技術大学院大学で開催されたことは、関係する会員の大きなアクティビティーの表れと認識しています。この国際会議で発表された成果は、担当の先生方の献身的な編集作業によって、「環境と安全」にしっかりと反映され、当協議会の学術機能を維持しているといえましょう。
 大環協が「国立大学廃液処理施設連絡会」として設立された当初の役割と理念には、実務的な情報交換があります。特に大学運営に直結する実務を機能的に前進させるためには、総会・研修会と技術分科会は非常に重要な役割を持つと考えています。これらは毎回各大学の持ち回りで開催しており、情報交換のさらなる活性化の促しと実務のレベルアップに繋がる取り組みとして、酒井前会長の提案による研修発表会の開始は非常に大きな意味をもつものと考えています。また、こうした活動を後押し、関係者が各組織の枠を超えて取り組んでいる研究プロジェクトは、実務的情報交換機能と学会的機能の双方を睨んだ役割との位置付けであり、会員の自由な課題設定と研究遂行のその成果は、今後の協議会の方向性の先取りを大いに期待したいと思います。
 以上のような会の活動を維持し、支えそして進めるため、今期の体制では新たに4人の方に理事をお願いし、運営に加わっていただくことになりました。協議会創立時の会員の入れ替わりが進む中で、会機能を維持し、また発展していくためには、会員参加型の特徴を活かす運営、これまで実績を着々と積み重ねている編集作業の一層の充実と独創的な研究プロジェクトへのサポートが不可欠となります。多くの大学等教育機関や関係する民間団体や多様な方々が参画し易く、ためになる会として機能させたいと思っています。これまで以上の、ご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。